2012年3月2日

2012年とその後の世界(その3)


3.11の半年ほど前に、私はある予知夢を見た。

小学校の教室いると窓の向うからもの凄い真っ黒な濁流が押し寄せてきた。
窓の側面を上回る流れは教室に入ってくる。
急いで廊下に出て、屋上に駆け上がる。
何とか助かった。しかし、そこで見た風景に更に愕然とした。
濁流どころではない、水の流れなど見えないほどに、家も車も木々も何もかもが滅茶苦茶にごっちゃ混ぜになって動いているのだ。
こんな風景は今まで見たことがなかったが、実に生々しかった。

この話を震災前の2月頃に事務所に立ち寄ってくれた”とんでも話の友人たち”に話し、これから起こるかもしれんから覚悟しておこう、とか言っていたのを思い出す。

過ぎ去ったことを思い出しても、しかたがない。

だが、数日前に見た夢はここに記しておこう。
今度は、小学校の屋上どころではない。それをはるかに上回る高さに私はいた。
とても高いマンションかビルのベランダになぜかいるのだ。
そして遠くを見渡している。何も際立ったものは見えない、というより遠くに海が見える記憶がある。
その海の水平線がもの凄い速さでこちらの方に押し寄せてくる。あっという間だからその境界線など見えない。
空がどんよりと曇っている、というよりも、もの凄い潮の吹き上がりがあって視界が悪くなっているのだ。

もう、この時点で何が起こっているのか気付いた。
とてつもない津波が押し寄せているのだ。
視線を真下に向けると潮のしぶきが舞い上がっているのが見える。その潮を含んだ空気さえもそこにいる高さまで届いた。

これは大変なことになってしまった。
今回はほとんど海中に飲み込まれるといった感じで、それにあまりの速さで下界に漂うものなどほとんど見えなかった。

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