2017年10月6日

【ウロボロスの翼】はじめに

古代より人類の行く末は一つの象徴的な絵図で示されてきた。
自分自身で自分を飲み込んで窒息してしまう寸前を描いたウロボロスという蛇の絵である。

ウロボロスの起源となる、みずからの尾をくわえたヘビ(または竜)の図の原形は、紀元前1600年頃の古代エジプト文明にまでさかのぼる。

更にそのイメージは、アステカ・古代中国・ネイティブ・アメリカンなど世界の各地にも見受けられる。

キリスト教では、ウロボロスは物質世界の限界を象徴するものとされた。
だが、その限界を突破する意味合いとして蛇のもう一つの象徴がある。
ヘビが脱皮して大きく成長するさまや、長期の飢餓状態にも耐える強い生命力などから、「死と再生」「不老不死」などの象徴ともされている。

私がこれから語ろうとする話は、この窒息寸前の蛇がいかにして再生・復活を果たしていけるのだろうか、ごく親しい友人に断片的に話した内容や日々こまめにメモ書きしたものをまとめたものである。

はたしてこの人類はこの悪循環・環境破壊に終止符を打ち、創造という翼を持ってこの繰り返す負の連鎖から不死鳥のごとく復活し飛び出すことが出来るのだろうか。





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