古民家の土間や縁側に使われてきた、『たたき』、私はこれを古代コンクリートで再現する試みを始めることにした。
私の長年にわたる古代コンクリート再現プロジェクトもようやくこれで終盤を迎えようとしている。
たたき、は漢字で『三和土』と書かれ、粘土に消石灰に苦汁を混ぜて固めた和製コンクリートのことである。
そのメリットは、
・湿度を調整する効果があるため、空間の湿度を快適に保つ
・断熱性があり、冬は暖かく夏は涼しい省エネ効果がある
・化学成分を使わないため安心
・滑りにくく、セメント等に比べて足への負担が少ない
・人の手で作られたぬくもりや自然な風合いがある
またデメリットの方は、
・作るのに人員と手間、時間がかかる
・コンクリート等に比べて水に弱く、強度や耐久性に劣る
・経年変化で表面にデコボコが出やすくなる
このデメリットを補うために古代コンクリートを使ってみようと考えた。古代コンクリートは『たたき』のメリットを有しつつもそのデメリットを補ってくれるからである。
実はこの古代コンクリートはエジプトのピラミッドのブロックのつなぎ目1mmにも使われており、ローマ時代にも使われてきたことから『ローマンコンクリート』とも呼ばれている。
その後ヨーロッパやロシアの巨大建築物にも使われてきたが、産業革命移行、現在のコンクリートが出現することで、徐々に使われなくなっていった。
現代においてその原料や調合方法のレシピは完全に失われ、不思議なことにそれを伝えるべき職人もいなくなってしまった。
この素晴らしい技術がなぜ失われたのだろうかとよくよく考えた結果、これもデープステートによって抹消されてしまったのだと考えると納得がいく。
なぜなら、この技術から出来る建造物は水や海水にも強く、それどころ海水に漬かるほど強度を増し、千年を超える耐久性を持っからである。
現代のコンクリートと比較するとその特徴は何もかも真逆であることから、地球環境を長い時間かけて悪化させることを知っている存在がそれを推し進めてきたとしか言いようがない。
テストピース 左は『たたき』の材料で3年前に作ったが、屋外放置ですでに劣化。 右は古代コンクリート。半年前に作って屋外に放置。 硬さは現代のコンクリートとほぼ同じ。 あと3年後に結果が明確になるだろう。 |
制作過程は、以降私の第二のブログ「第三の建築様式を求めて」にて収録しておきました。