2013年11月25日

ホルスの杖(研究)


ホルスの杖とは何か?
焔(ほむら)より全文引用 http://www13.plala.or.jp/homura/menu/topi3.html

ホルスの杖とは、古代エジプト文明の発掘調査で発見されたもので、現在本物(ペピ2世の杖)はアメリカのニューヨークメトロポリタン博物館が所蔵しているとされます。


ホルスの杖は、別名「ファラオの円筒」とも呼ばれ、初期の古代エジプト文明では指導者的立場の人たちが独占して持っていたものです。


ホルスの杖は2本で1対になっています。1本は銅、もう1本は亜鉛で出来ています。形状は、金属の円筒で、パイプ状になっています。


ホルスの杖は、色々な用途に使われていたようです。


ホルスというのは、そもそもエジプトの神様の名前で、文字の発見者、すなわち文明やテクノロジーの神様、統合された叡智を表します。また、ホリスティック医療のホリスティックの語源はホルスから来ています。


他の研究書をひも解いてみると、



「トトの石碑」伝説では、「ホルスは大洪水を見越して、その叡智を二本の石碑に残した」と言われています。


「セトの物語」では、「セトは、アダムが予言した火と水の二重の災害を見越して、彼らの叡智と天文の知識を二本の柱に刻み込み残した」とあります。


「エノクの柱」では、フリーメイソンの伝説的な創始者であるエノクが、「洪水を予言して七つの科学を二本の柱に刻み込み残した」とあります。


つまり、「超古代文明の叡智=ホルスの残した知恵」が、後の神秘主義のルーツになっていったようです。フリーメーソンなどの秘密結社、カバラ思想、グノーシス学派、錬金術師たち。これら西洋に伝わる神秘主義の背景は、すべて古代エジプト文明に伝わる隠された叡智にあります。


ホルスの杖は、そういった隠された叡智のなかの遺物のひとつです。杖が二本で一対というのも不思議なシンクロニシティー(偶然の一致、共時性)です。


神秘主義というのは、目に見えないものや失われた古代の知識などを学び、そこから人生の物事を判断する生き方をいいます。目に見えないものが目に見えるものを決定する、そういう考えのことです。秘密結社というのは、神秘主義者の集まりを組織だてたものです。組織の情報は秘密にすることが前提になります。フリーメイソンという組織が有名です。世界を支配しようとしているのではないかと言われ、陰謀説が1980年代に流行しました。カバラ思想というのは、生命の樹(いのちのき)という図案からすべてを読み取る考え方のことをいいます。グノーシス派というのは、神様を信じることよりも、人間の叡智により神様に近づこうとする考え方の一派をいい、後のカバラ思想、秘密結社につながります。
※錬金術というのは金以外の金属から金を作り上げる技術をいいます。


ホルスの杖のレプリカを募った有志で作り、私もいろいろ瞑想の実験として使ってみました。興味のある方は下「ピラミッドを計算する」章をヒントに作られてはいかがでしょう。


個人的に、あまり長く握り続けると恐怖感に襲われたり、とても嫌な感情になったりした経験があり、何日か眠れなくなったことがあります。人によって杖を握る時間は違いますが、私の場合ベッドに横たわりながらトータル5時間ほど握るとそうなりました。


過ぎたるは及ばざるが如しなのか、それとも精神の浄化の途中で起きる好転反応のようなもの(つまりネガティブな意識がどんどん表に出てきて出尽くしたあとで良くなってゆく反応)なのか、怖くなくなったらまた試してみたいと思います。


ボルタ電池とホルスの杖
ボルタの電池というのは、世界で最も古い電池と言われているものです。ボルタ電池の原理をざっとかいつまんで説明します。


ボルタ電池は銅と亜鉛の電位差(金属原子にくっついている電子の量が違うために起こる電子の移動)を利用した電池のことです。電極には銅と亜鉛の板を用い、それぞれ金属板を壺中の希硫酸につけることで電気をおこします。

ボルタ電池の原理は、まず、亜鉛が硫酸に溶けて亜鉛イオンになります。亜鉛は電子を失って陽イオンになります。電子は亜鉛板の上に取り残さて、一部は硫酸中の水素イオンとくっついてしまいますが、ほとんどは導線を伝って銅板のほうへ移動してゆきます。

そのとき導線に豆電球をつないでおくと豆電球が点灯します。豆電球から見て、電子が送り込まれてきたほう(つまり亜鉛板のほう)が負極(-)になります。

銅板までたどり着いた電子は、硫酸中の水素イオンを引きつけ、水素イオン2つが電子を2個もらって水素分子(H2)1個になって気体となって出て行きます。

このボルタ電池以前に、じつは既に同じ原理の電池が作られていたのです。エジプトに程近いイラクのバクダット近郊で遺跡の中から見つかったつぼがあります。パルティアのつぼと呼ばれるこの遺物は、中を調べてみると、内部構造がボルタ電池そっくりだったのです。研究グループがパルティアの壺を再現して調べると、1.5ボルトの電力がおきたと報告しています。


さらに、エジプトのハトホル宮殿の壁には、電球そっくりの絵が彫られたレリーフがあります。また、窓のないピラミッド内部に煤がまったく見つからないことから、どうやら古代エジプト文明ではすでに電気の技術があったと考えてもおかしくありません。


さて、人間の体はほとんどが液体であり、人間が持っている金属成分は体の中でイオン化されています。つまり人体はイオンの液体がつまった袋のようなものです。また、大地と大気中には微弱な電流がながれています。両手に亜鉛と銅の筒をそれぞれ握ることにより、体内の電子が流れ、大地や大気と微弱な電気エネルギーの交換がおき、細胞が活性化するのではないでしょうか?これがホルスの杖が体に良い働きを与える原理なのでは?と考えます。



イヤシロチとケガレチ

日本では、戦時中に農作業の改革の為にいろんな研究が行われたことがあります。その中で、土地そのものの陰イオンを増大させることによって農作物が大きく育つ研究発表があり、実践されていた時期があります。農地改善法を研究した楢崎という人はそれをイヤシロチと呼び、簡単に土地そのものを改善する方法として報告しています。楢崎氏は、豊かな土地は農作物も豊かに実り、やがてそれらは国益に結びつくと考えていました。


また、イヤシロチはいわゆる聖地といわれる土地と同じ働きがあります。つまり陰イオンが豊富な土地は、人体にも良い影響を与えるのです。


さて、イヤシロチにする方法、それは一時話題になった埋炭法のことです。炭を埋めた土地の上に建物を建てると、陰イオンが大量に発生し、人体にも良い影響がある為、住みやすい土地に変わります。


私も家の庭で実験したことがありますが、植えていたボタンに、花がふたつもみっつも毎年咲いたり、植物の成長がいちじるしかったりと驚くようなことが起こりました(もちろん、炭を埋める際には最も効果があがるサイズと深さと量に注意を払う必要があります)。イオンがつまった人体にも、土地のイオンが影響するのはまちがいないことだと思います。


その他に楢崎氏は地中に金属の棒を立てる方法を挙げていますが、これはホルスの杖の原理と同じでしょう。


ホルスの杖の使い方
エジプトの古文書研究によれば、右手にバーの杖を持ち、左手にカーの杖をもつ、とあります。バーは銅の筒、カーは亜鉛の筒です。

バーの意味は・・・魂、信望、地位、威信、人柄、名声、気質、などをミックスした意味。行動すること。ものを食べ、性交すること。

カーの意味は・・・魂、先祖から受け継いだもの。創造神から受け継いだもの。精霊から受け取ったもの。王のカーは人民のカーの集合でもある。

なかなか意味が難しいですが、武士道でいう体と用、受動的なものと能動的なもの、プラスとマイナス、陰と陽のようなもののようです。

杖の使い方は、簡単です。ただ、握るだけ。握ってじーっとしていると少しずつ、落ち着いてきます。人によっては気のようなものを感じます。いろんな思いがわきあがったり、イメージが見えたりする人もいますが、基本的にはただ、じーっとしています。

杖を握った状態で瞑想をしてもよいでしょう。


ホルスの杖の応用
オルゴンエネルギーを発見したウィルヘルム・ライヒというアメリカ人がいます。


彼はクラウドバスターという単純な装置を使い晴天の空に雨を降らせたり逆に雲を散らしたりしました。


オルゴンエネルギーは無機物と有機物を交互にバームクーヘンのような層にしたものを作った時に生じる未知のエネルギーのことです。クラウドバスターは筒状ですので、煙突効果で気流と共にエネルギーにベクトル(方向性)がつき、オルゴンエネルギーは遠くまで進むと考えられていたようです。


筒状にしたものをオルゴン・バーといい、それを束にしたものがクラウドバスターです。なんとなく、ホルスの杖と似たような感じです。また、ライヒはオルゴンの原理で箱を作り、病気の治療にも利用しました。人によって良好な効果が認められたと言われています。実験では、この箱には腐敗を遅らせる効果があるようです。ホルスの杖も内部に無機物を入れることにより新しい応用ができそうです。


先のロシアの研究のように、内部に何かを入れることで質が変わると予想します。波動の振動数がかわるのかもしれません。これはまだ実験していませんが、杖の内部に木製の円筒を密着させて入れることでオルゴンと同じような効果を期待できるのではないかと思います。

なお、エネルギーの流れは無機物から有機物へ行くようになっています。例えば内側に綿が張られている場合は金属→綿という方向です。

オルゴンエネルギーの原理を応用し、杖の中にいろんなもの(綿などの有機物)を入れて試してみると面白いと思います。


ピラミッドを計算する
さて、話はホルスの杖に戻ります。ホルスの杖には面白い作用があり、杖を相似値のピラミッドと共用するとその効果が倍増する、ということです。ロシアの研究では、ピラミッドの素材は何でも良いそうです。


これに古代中国に伝わる陰陽五行説の考え方を取り入れれば、素材によって効果が変わってくると思います。ひとまずそれらの実験は次の課題とし、まずここではギザのピラミッドをモデルに計算してみたいと思います。

ピラミッドは黄金比率で出来ていると仮説を立て、高さ147メートルとした場合、

147:X=2:1+√5
2X=147×(1+√5)、 √5は約2.236なので
2X=475.692
X=237.846
よって、約238メートルの底辺になります。

しかし、ギザの大ピラミッドは底辺が平均約230.5メートルですから7.5メートルも誤差が生じます。もともとのピラミッドに化粧板を施しても、7.5メートルの厚みはなかったでしょう。これは大きな疑問です。

次に高さを147メートル、化粧版があったとして底辺が231メートルだったと仮説してみます。

黄金比率には合わないのですが、ここに新たに面白い法則性が出てきます。底辺をすべて足した長さを、高さの二倍で割ってみると、

(231×4)÷(147×2)=924÷294=3.142857・・・

と、円周率に近くなります。

つまり、高さ147:底辺231の比率でピラミッドを作れば、高さ147mm:円周231mmのホルスの杖と同調して効果的なのでは・・・と考えられます(ぺピ2世の杖はこのサイズ?)。

この計算は、何か面白いです。四角錐から円周率が出てくる・・・。もしかするとピラミッドのサイズは、円周率という円の秘密から四角錐を導き出したものなのかもしれません・・・。


陰陽五行とホルスの杖
また、ピラミッドは一説によれば、441ヘルツと共鳴し、人体に働きかけるとも言われています。

441ヘルツといえばラの音を表します。

過去、私は偶然に中国の陰陽五行と音のつながりを知り、現在は陰陽五行理論に基づいた音楽療法を研究していますが、面白いことに、ラの音は五行でいう金(金属)を表す音になっています。体調改善などの風水では、金属やラの音も使うことがあります。


古代、医療用として使われていたであろう金属製のホルスの杖とピラミッド、古代中国に伝わる陰陽五行説がラの音を介して繋がります。ある一定の音階を聞き、一定の振動を人体にあてることで、ホリスティックな医療効果が期待できるかもしれません(原理を応用し、2010年に五行音叉セラピーを完成することができました)。


さきほどクラウドバスターの話で、オルゴンエネルギーは金属→有機物の方向にエネルギーが動くと説明しましたが、これも陰陽五行の働きとまったく同じです。金は木を剋すといい、五行の考え方でも金は木を制御する働きがあるのです。


古墳に見られる陰陽五行

私の住む、南河内という土地は、古墳の多い地域です。古墳というのは、古代有力者のお墓といわれています。


古墳によっては開放され、公園になっているものもあります。また、一般的な古墳は、上から見ると円と四角をくっつけた鍵形になっており、前方後円墳と呼ばれています。他にも円丸い形の円墳、などがあります。


現在の墓石はたいていが四角ですが、沖縄の古いお墓などは丸いかたちになっているものがあります。


これらの丸と四角をモチーフとしたものに意味はあるのか?といえば、その意味は古代中国大陸の陰陽五行説をひも解けば解決します。


陰陽五行説では、「古来より、丸は天を表し、四角は地を表す」とあります。陰陽五行説では天は陽をあわらし、地は陰をあらわします。


四角い穴が開いた古銭なども同じ意味があり、丸は天を表し、四角は地を表し、丸と四角の間の金属部分は肉といって人を表しています。

古代の有力者は、天と地の法則を介して、永遠の肉体を得るための装置を作り上げようと古墳を建てたのかもしれません。

古墳の円と四角(方)、ピラミッドの円周率と四角錐の関係、いろんなところでいろんなものがつながります。それはまるで、古代の人々がひとつの何かを伝えたいかのような・・・。


円と四角とホルスの杖と
さて、ホルスの杖は円筒です。円筒というのは、もともとの展開図は長方形になっています。円筒に一本切れ目を入れてしわを伸ばすように平らにすれば、長方形になります。もともとは四角のものに円の意味をもたせたものが円筒といえます。

ホルスの杖は、先ほどのピラミッドと同じ考えで作ったものかもしれません。

つまり、四角のものには円の意味を持たせ、円の秘密のエッセンスから四角錐を作り上げる・・・。さらにこれは経験的直感的な仮説ですが、エジプト文明のバーとカーが陰陽を表しているように、ピラミッドは天を表し、ホルスの杖は地を表しているのではないでしょうか?



中国の神、フッキとジョカのシンボル
古代中国の原始神にフッキという男性の神と、ジョカという女性の神がいます。それらの二神にはそれぞれのシンボルがあり、フッキはコンパスを、ジョカは三角定規をもっています。これらは、知恵を象徴したものです。


そして、面白いことにホルスの残された知恵の流れをくむ秘密結社フリーメイソンのシンボルもコンパスと定規です。


これも、同じように叡智をあらわしたものです。

フリーメイソンの知識の源泉(つまり元ネタ)は古代エジプトに繋がってゆきますので、遠く離れた古代文明のはずなのに面白い共通点があるといえます。


アメリカ軍部が実験している妖精の粉
幹細胞という細胞をご存知でしょうか?幹細胞というのは、役割が決まる前の細胞のことで、私たちを含め全ての動物が持っています。動物の細胞は、神経や筋肉、爪など部位によってその性質が全く違います。


幹細胞は役割が決まる前の細胞ですから、筋肉の場所に行けば筋細胞に、神経に行けば神経細胞になります。最近では、乳がんの手術などで切り取った乳房を復活させるのに、幹細胞を利用している病院が国内にもあるようです。

さて、2010年現在、アメリカの陸軍病院では、妖精の粉という粉末を患者に臨床実験しています。これは、細胞外マトリックスといい、幹細胞を引き寄せる働きがあるのではないか?といわれています。

細胞外マトリックスの作り方はシンプルで、まず、豚の膀胱を特殊な溶液に浸して細胞をすべて溶かし出します。そうすると膜のようなものが残ります。細胞以外に残ったものなので、細胞外マトリックス、というわけです。

これを乾燥させ粉末にしたものが妖精の粉と呼ばれるもので、この粉末を例えば損失した筋肉に振りかけると筋肉が復活するという、これまでにありえない現象がおきます。例えば指がちぎれても、指を復活させることが出来ます(骨は復活できない)。

ところが、これが陰陽五行にそった素材でもあるのです。陰陽五行では、膀胱は水になります。そして豚も水です。豚の膀胱からできる細胞外マトリックスは、五行でいう強められた水である、と解釈ができます。そして水は木を生じる働きがあり、これまで不可能だった神経細胞の復活は陰陽五行でいう水生木の働きに他ならないのです(指や神経は木)。

損失した神経細胞や筋肉細胞を復活させるという最新の医療も陰陽五行でその働きを解釈することができると気づいた時、私は古代の知識の奥深さを想像して身ぶるいしました。



古代の知識はすべて繋がっているとしたら・・・
もし、古代の知識がすべて繋がっているとしたら、それはとても面白いことです。


ある催眠療法を体験したドイツの技師は、深い催眠中になぜか自分は過去世でアトランティスという国にいたという不思議なビジョンをみたそうです。その世界では、世界の事をアトランティスと呼び、地球上の世界がひとつの国だったそうです。


そこまでいかなくても、もし、古代の文明が現代のように世界規模で発展していて、例えばテレビや車やチョコレートが世界中のどこにでもあるように、古代の知識がすべて繋がっているとしたら・・・何らかの共通点が遺跡などの痕跡にきっと残されているはずです。


個人の見解ですが、中国のとても古い知識の遺産である、陰陽五行も失われた文明の遺産のひとつに違いない、と、直感的に確信しています。


失われた文明の遺産
世界各地には核戦争の跡らしきものがあります。超高温で溶けたレンガや、核爆発の後に出来るガラス化した石、地下何十キロにもわたるシェルターらしき構造物などがそうです。


また、ヒマラヤ山中やシベリア奥地には現代の文明をはるかに凌駕するテクノロジーの遺物やシェルターが残っているという伝説があります。


その他には世界中の洪水伝説や神話が共通していること、古地図を含めた数々の年代が合わない遺物(オーパーツと呼ばれている)の存在などから、かつて高度な文明が地球上にあったことは疑う余地がないといえます。

そして、何らかの災害(自然災害か人災かは別として)により大部分が失われ、文明は崩壊し、少数ではあるけれどその当時のテクノロジーが知識として現代(いわゆる古代エジプト文明などの古代文明)に残されたのではないでしょうか。

世界中の農耕技術がほとんどすべて山岳地帯などの高地ではじめられたのは洪水で人々が逃げた跡をあらわしているのではないか?という仮説もあります。

テクノロジーは分散し、あるところでは精密な計算が出来るほどの知識を残し、またあるところでは形骸的に形だけが残されたのかもしれません。

それらに言語的、民族的、宗教的な味付けがなされたために、一見してみただけではその繋がりがわからなくなってしまったのではないでしょうか。

世界ははじめひとつの言葉のもとに繁栄し、やがて人々はおごり高ぶり神に近づくため高い塔を建て、ついには神の怒りに触れその塔は崩れ落ちてしまい、人々が各地にばらばらに散っていった、これはバビロンの伝説のストーリーです。


さて、現代の私たちは不思議な伝説や遺跡の不思議なつながりからいったい何を学ぶことができるのでしょう?


ホルスの残した知恵はどうなったのか(世界史と共に)?
紀元前4000年ごろ、エジプトでは「ホルスの弟子たち」と呼ばれる人々がエジプトを統治し、王朝を作り上げていました。古代エジプトのファラオ、つまり王族のことです。


古代エジプト文明には、どうやら昔から伝わる知識やテクノロジーがまだ残っていて、それらを王族が独占することにより、王朝は守られていたようです。


不思議なことに古代エジプト文明は、例えばピラミッドなど、年代が古ければ古いほど高度な技術をもっており、文明が栄えていたようです。


これは、古代エジプト文明以前の文明がエジプトに伝わっていたのではないかという疑問を私たちに投げかけます。


それはその当時「ホルスの道」「ラーの道(太陽の道)に続く道」とも呼ばれていました。また、それは、普通の道である「オシリスの道」とは違い、特別なものであったといわれています。大多数の人々は「オシリスの道」を、選ばれたものは「ホルスの道」を歩む、当時「ホルスの道」は、神々に起源を持つ知識を受け継ぐ道とも言われ、ファラオ一族の独占するべきものでした。


やがてそれらの叡智は時代の流れと共に神官が管理するようになり、ファラオ一族はそれを統括する立場に変わっていきます。

当時の文明をはるかに超えた、過去の文明の遺産を「ホルスの道」「ホルスの残した知恵」と呼び、それらを王族が独占し、王朝を作り上げていた、という骨組みが古代エジプト文明の根幹をなすものだったと思います。

さて、それらの知識は以後どうなったのでしょうか?知識というのは必ず文書などにまとめ上げられていますから、それらの文書はどこにいったのかを知ろうとするなら、以後の歴史の変遷を見れば残された知識のありかが想像できます。

エジプト王朝はその後、ペルシア帝国に支配されます。大帝国であったペルシアのエジプト統治は宗教や儀式、神を認めるなどたいへん緩やかなものでした。紀元前1世紀にアレキサンダー大王がエジプトを含め世界の大部分を支配するまではエジプトのファラオ一族の間に古代の叡智はまだありました。これが紀元前500~525年のことです。

次に、エジプトはギリシア王朝のものになります。アレキサンダー大王がペルシア帝国からエジプトを占領し、首都アレキサンドリアを建て、ギリシア・マケドニア王朝の中心地とします。

アレキサンダー大王はその後、ペルシア帝国を滅ぼし、インドのガンジス川まで来たところで進軍をストップします。兵隊たちが疲労困憊してもうこれ以上は進めないと反対したからです。その数年後、34歳でアレキサンダー大王は病没してしまいます。

アレキサンダー大王の遺体は遠征中の側近であり同じギリシア・マケドニア貴族であるプトレマイオス1世が首都であるエジプトのアレキサンドリアまで運びます。これが紀元前323年のことです。

このプトレマイオス1世はエジプトの司祭からファラオの称号を受け取り、エジプトの王を名乗ります。アレキサンダーもプトレマイオス1世もエジプトを治めるやり方はペルシアに準じたものでした。異国の統治はその土地の有力者たちの協力が必要だと考えていたからです。

その後、彼は占領した国々に残されていた古代の知識、知恵、技術などすべてをエジプトのアレキサンドリア大図書館に集めます(当時、アレキサンドリアという都市名はいくつもあったため、エジプトのアレキサンドリアと表記しています)。

エジプトのアレキサンドリアにある大図書館は古代知識の宝庫であったに違いありません。アレキサンドリアにはギリシアからの知識人たちが古文書の解読や古代文明の知識を求めて集まり、ギリシア・マケドニア王朝は栄華を誇ることとなります。

次に、「ホルスの残した知恵」はローマ帝国のものとなります。エジプトのアレキサンドリアは、キリスト教を国教とするローマ帝国が支配することになります。

ローマ帝国は西と東に別れ、アレキサンドリアのあるエジプトは東ローマ帝国、後のビザンチン帝国の統治下にはいります。

ビザンチン帝国の首都はコンスタンチノープルといい、アレキサンダー大王の故郷、マケドニアのすぐ近くにあります。

「ホルスの残した知恵」のうち、そのころ重要だと思われていた書物、特に古地図の多くはエジプトのアレキサンドリアからコンスタンチノープルに移されていったようです。古地図というのは、その当時地中海沿岸とヨーロッパの国々のだれもが知らないアメリカ大陸の一部や、南極大陸が描かれていた地図です。ビザンチン帝国はコンスタンチノープルを首都に、それからほぼ1000年にわたって栄華を誇ることになります。

古代エジプト人から古代ギリシア・ローマ人に移った「ホルスの残した知恵」は、今度はアラブ人の手に移ります。アラビア半島で生まれたムハンマドという男が起こしたモスリム(イスラム)の文化圏は急速に広がり、642年までにはエジプトのアレキサンドリアを統治するにいたります。

アラブ人たちはギリシアの他、ペルシア、インドなど古代の文献を研究し、天文学、幾何学、暦など次々と学んでいきます。そして、イスラム・アラブ文明が繁栄してゆくことになります。「ゼロ」「錬金術(アルケミー)」「リュート」「ギター」などはすべてアラビア語が元になっています。

さて、一度アレキサンドリアに集まった「ホルスの知識」はローマ人の必要な分、つまり多数の重要な科学書類、古地図の写本などはコンスタンチノープルに移り、残りはアラブ世界のものになります。

やがてビザンチン帝国は同じキリスト教の十字軍によって陥落してしまいます。これは1204年のことです。十字軍の手によって図書館は荒らされ、蔵書の多くは破棄されてしまいます。

しかし、ヨーロッパで秘密結社の多くが立ち上げられたのは十字軍前後ですから、「ホルスの残した知恵」の一部はヨーロッパ・ラテン人の下へ移っていったようです。秘密結社や神秘主義思想がヨーロッパで発祥したのにはそういった歴史的な背景があります。いうなれば、1204年、これ以降より、エジプトに一度集められ大図書館に残された古代の叡智の大部分はちりぢりばらばらになってしまったのでしょう。

アラブ人支配のエジプトのアレキサンドリアは15世紀にはオスマン帝国のものになります。が、オスマン帝国もイスラム圏であることにはかわりなく、エジプトが現在もイスラム圏にあるようにそれは今に至るまでずっと続きます。

歴史から読み解けば、以上のようになります。現在「ホルスの残した知恵」が残っている可能性といえば、ヨーロッパ秘密結社の奥に保管されているか、アラビア語に翻訳された詩や物語形式の古文書がイスラム圏のどこかで眠っていることでしょう。しかし、それらの知恵の扉は固く閉ざされ、同朋意識を強く持つグループやメンバー外の人々には公開されることはないのかもしれません。



大まかな「ホルスの残した知恵」をめぐる年表
BC12000年?・・・断絶した文明は滅び、知識の一部(ホルスの知恵)は残される?
BC3100年・・・エジプト文明発祥とされる。王族(ファラオ)によるエジプト支配。「ホルスの残した知恵」はエジプト人の手に。
BC550~525・・・ペルシア帝国エジプトを支配。このころ、「ホルスの残した知恵」はエジプト人の手にある。
BC332年・・・アレキサンダー大王、エジプトを支配。首都をエジプトのアレキサンドリアに。マケドニアによるギリシア王朝。
BC305年・・・プトレマイオス1世エジプトを支配。マケドニアによるギリシア王朝。首都アレキサンドリアに大図書館を建造。これより「ホルスの残した知恵」はギリシア人の手に。
AC330年・・・東ローマ帝国、コンスタンチノープルを首都に。キリスト教の下におけるアレキサンドリア支配。後のビザンツ帝国。ビザンツ帝国の間、キリスト教徒による焚書により、多くのものは消失、焼失してしまう。
AC643年・・・イスラム教アラブ帝国による、アレキサンドリア陥落。「ホルスの残した知恵」はギリシア人からアラブ人の手へ。古文書や古地図の写しの一部はコンスタンチノープル(ビザンツ帝国)へ。一部はバクダット(アラブ帝国首都)へ。
AC1204年・・・第4回十字軍の遠征によりホルスの知恵の書物はほとんど不明に。これによりホルスの知恵はヨーロッパ諸国に渡り、数々の秘密結社が立ち上げられる。こんどはラテン人の手に。「ホルスの残した知恵」の一部である古地図により、やがて大航海時代へ。
AC1520年までに・・・オスマン帝国による、アレキサンドリア陥落。
年不明:AC6紀ごろ?・・・大地震によりアレキサンドリア大図書館は瓦解し、館内に残った多数の書物は消滅してしまう。


終わりに
今回、単純なものではありますが、ホルスの杖という古代遺産のひとつをみなさんに紹介することができ、大変うれしくおもいます。古代の王をあらわすシンボルやレリーフは、なぜか大抵二本の杖を両手に持っています。それはエジプトであれ、中国であれ、南米であれそうなのです。これも考えようによってはとても不思議な一致です。これだけ情報が氾濫している現代は、何かの真実や考え方を統合させることができるチャンスのような気がします。

みなさんが、不思議なものを受け取る喜びを忘れずに、ぜひとも楽しい人生を送り続けることを願いつつ、お話を終わりたいと思います。ありがとうございました。


おもな参考文献
世界の歴史 JMロバーツ 創元社易経 丸山松幸訳 徳間書店大ピラミッドのすべて ケビンジャクソン、ジョナサンスタンプ 創元社オーパーツの謎 並木伸一郎 学研
謎の古代中国神仙文明 北周一郎 学研アトランティスは南極大陸だった ランド&ローズ・フレマス 学研
                     
以下、
「超常現象の手法を使って幸せに生きるために」より引用http://ameblo.jp/sundance-kid/entry-10150848695.html

古代エジプト王朝をはじめ世界中の古代遺跡からこの杖状の効果を思わせる遺跡が出土されます。
目的は、健康増進と願望実現。古代王朝の指導者の像には、多数、2本の棒状を手に握る姿が見られます。
仕組みは、銅と亜鉛によって生じる電気が体内を通ってなんらかの効果を発揮するというもの。

詳しい解説は、
内容としましては、中国の長江の源流近く、三国志でも有名な蜀・成都周辺で突如、黄河文明にも
勝るとも劣らない遺跡群が発見。年代的にも5000年から1万年前の可能性があり、その出土品から推定される文化は、中国のどの文明とも異質な感があり、略歴などが謎の文明。
まざまな異質な遺物の中に、等身大の銅像があり、その人物が棒状のものを抱えている形状となっている。
果たして何を抱えていたのか、全くの謎だったのが、ロシアの研究家が簡単に解き明かしてしまった。
それは、ホルスの杖。銅と亜鉛をそれぞれ棒状にしてなんらかの機能を行使していたとのこと。
古代文明、特にエジプト・ピラミッドの遺跡を中心に研究していたロシアの研究者にとってこのホルスの杖はいわば古代の常識。これによってどんな効能を得ていたかは謎のままだが、一説によると人類の未知の力、
潜在意識や地球の波動に働きかけ、持っている人物の願望を達成する秘術であるという解釈があります。

以下にその箇所の目次をあげておきます。


謎の古代中国神仙文明 (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)



第5章 失われた古代神仙文明の科学技術

・中国の謎のピラミッド
・古代神仙文明のテクノロジー
・古代神仙文明のバイオテクノロジー
・青銅立人像は何を持っていたかのか?
・ピラミッドは陰陽理論の産物だった。
・「ホルスの杖」の驚異的なパワー
・ピラミッドと「ホルスの杖」は未知のエネルギーの制御装置だった。
・ピラミッドと「ホルスの杖」を産み出した文明とは